2018年度理化学研究所見学会
2018.12.21
中学2年生の希望者30名は、12月17日(月)、日本有数の研究機関である理化学研究所(埼玉県和光市)を訪れました。過去にも見学会を実施していただいておりますが、今年も大変充実した内容の見学をさせていただくことができました。
初めに展示事務棟を訪れ、113番元素の発見、網膜へのiPS移植、超高速降水予報のお話などこれまでの研究実績を伺うとともに、理化学研究所の概要や沿革をご説明いただきました。
その後、科技ハブ産連本部 予防医療・診断技術開発プログラムで行なっている子宮体癌の治療法の研究などについてのお話を伺いました。人とチンパンジーはDNAでいうとほとんど同じである、といった身近な例も挙げていただきながらのご説明に生徒たちも興味を惹きつけられていました。「研究者は、まだ分かっていない真理を一番乗りで自分が知ることができる」という研究の醍醐味のお話も伺うことができました。
次に2班に分かれて、研究室を見学させていただきました。一つは「脳神経科学研究センター 生体物質分析支援ユニット」、もう一つは「環境資源科学研究センター 生体機能触媒研究チーム」でした。どちらも実験設備を見ながら説明をしていただき、世界最先端の研究の一端を感じ取る大変貴重な機会をいただけたと思っております。
海城生の中には、研究者の道に進む生徒が一定数います。今回の見学者の中から、将来の日本の科学研究を担う生徒が出てくれることを願っています。
今回の見学会は応募者多数で抽選になってしまいましたが、理化学研究所和光地区では4月に一般公開を行っていますので、ぜひ自分でも行ってみてほしいと思います。(理科・中2学年引率教員)